みなさんは電話のノイズに悩まれたことはありませんか？近頃のスマートフォンは技術の向上からノイズが混じることはめったになくなったそうですが、固定電話だとノイズに悩むかたも少なくはないようです。
では、どうして電話にノイズが混じってしまうのでしょうか。原因はいろいろと考えられますが、盗聴器の設置という恐ろしい理由もその中のひとつです。この記事では電話に混じるノイズの原因と改善方法をご紹介していきます。もし、今も電話のノイズで悩んでいるかたはぜひ参考にしてみてください。
盗聴で電話中にノイズが発生することは少ない
みなさんは家の電話にノイズが入ったことはありませんか？ノイズの影響を受けやすい固定電話が家にあるかたは、ノイズを経験されたことがあるかもしれません。もし、家庭の電話にノイズが発生してしまったとき、原因として挙げられるものはなにがあるのでしょう。
「もしかして盗聴されているのでは！」と疑うかたもいるかもしれませんが、電話に盗聴器が仕掛けられていることはめったにありません。それでは電話にノイズが混じる原因をいくつかご紹介していきます。
電話のノイズ発生原因は4つ
電話にノイズが混じる原因として挙げられるものは、盗聴のほかにもいくつも存在します。ここでは、ノイズにつながる4つの要因をご紹介していきます。原因がわかれば対策がしやすくなると思いますので、ぜひ頭に入れておいてください。
音量設定が大きすぎる
電話の設定音量が高いと、マイクが周りのさまざまな音を拾ってしまいます。環境音が大きく聞こえて、それがノイズのように聞こえてしまうことや、自分の発した声を相手側のマイクが拾い、自分と相手の話し声が重なって聞こえてしまうハウリングが発生してしまうこともあります。
電話にノイズが混じっていると感じたときは、まず電話の通話音量を下げることで、問題は解決するでしょう。もし解決されない場合は、ほかの原因を疑いましょう。
親機と子機間に通信障害が起きている
固定電話の親機と子機の間にコンクリートや金属の壁などがあるときは、電話にノイズが混じるかもしれません。コンクリートは電波を通しづらく、金属は電波を反射してしまうからです。
親機と子機の間にそういったものでできた壁があると、電話にノイズが入ってしまうかもしれません。また、親機と子機が離れすぎている場合も、電波の受信状況が悪くなり音声がノイズに聞こえてしまうこともあります。
電磁波の影響を受けている
電話の近くにテレビやパソコンなどの強い電磁波を発する電子機器はありませんか？電話の近くにこういった強い電磁波を発するものがあると、電話にノイズが入ってしまうことがあります。また、電話を接続しているコンセントに複数の電子機器を接続していると、ノイズの原因になってしまうので、注意が必要です。
電話回線や共有設備にトラブルがある
回線に問題がある場合も考えられます。電話回線が屋外に設置してあると、回線が雨風にさらされて劣化し、ノイズの原因になってしまうことがあります。電話回線が屋外にある場合は、ケーブルを保護することでノイズの対策になります。
ほかにも、共有設備に問題が発生したときにも、電話にノイズが入ってしまうことがあります。マンションなどではこういった事故はよく発生するらしく、一度に多数の電波を発生させる電子機器を使用することで、混線が発生することが原因のようです。
電話のノイズ解決に有効なアクション
電話にノイズが混じってしまう原因についてはご紹介したので、次はノイズを改善するために有効な方法をいくつかご紹介していきます。どれも簡単にできることなので、ノイズに悩んでいるかたはぜひ試してみてください。
通話音量を下げる
前述しましたが、通話の音量が大きいと電話にさまざまな雑音が混じってしまいます。通話音量を下げることで、環境音を抑制でき、ハウリングを防止することができます。電話にノイズが混じってしまったら、まずはこの方法を試してみると良いでしょう。
周辺機器を再起動させてみる
電話機の通話音量を下げてもノイズがおさまらない場合、原因は電話機周辺の電子機器にあるかもしれません。電話機は音を電子信号に変えて通話先へ発信しているので、周囲に強い電磁波を発生させる電子機器があると、電子信号にノイズが移ってしまいます。
一度電話機周辺の電子機器を再起動させたり、電話機からそういった電子機器を遠ざけたりすることで、電話のノイズを改善できることがあります。
PCやテレビに接続されている場合は外す
電話を接続しているコンセントにテレビやパソコンなどの強い電磁波を発するものが接続されている場合も、ノイズの原因となります。また、こういった機器は電話の近くにあるだけでもノイズの原因となるので、離して使用するようにしましょう。
コンセントを分けてみる
何度かご説明しましたが、電話を接続しているコンセントに複数の電子機器が接続されているとノイズの原因になります。電話とほかの電子機器のコンセントを分け、電話を接続するコンセントにはほか の電子機器は使用しないようにすると、ノイズを防ぐことができるようになるかもしれません。
契約先に調査を依頼する
ここまでご紹介した方法を試しても電話のノイズが改善されない場合は、電話の契約先に問い合わせてみることをおすすめします。それでも問題が解決しないときは、通信会社、賃貸住宅にお住まいであれば、管理会社に相談してみましょう。
まだ電話に違和感が……盗聴器を疑う場合
電話の契約先や通信会社に連絡して、できることはすべてやってみた。けれど、なんだか電話にまだ違和感がある。というかたは、「盗聴」を疑った方がよいかもしれません。ここでは盗聴器が仕掛けられているサインをご紹介していきます。
盗聴器が仕掛けられているサインとは
万が一盗聴器が家に仕掛けられているとしたら、どこかにサインが残っている可能性が高いです。では、いったい盗聴器を仕掛けられたときに残るサインとは、どんなものがあるのでしょうか。
【電話から「カチッ」や「ピー」という音がする】
受話器を取って耳を当ててみてください。もし、「カチッ」とか「ピー」という小さな音が聞こえた場合は、受話器の中に盗聴器が隠されているかもしれません。
【空き巣に入られたことがある】
一度空き巣に入られたことがある場合も要注意です。空き巣が入ったのに金品などが盗まれなかったときは、盗聴器を設置されている可能性があります。空き巣に入られたときは、コンセント付近を注意して観察してみてください。きれいに整頓されていたら、そこに盗聴器を設置されているかもしれません。
【家具が動かされている】
家の家具の位置が微妙にずれている場合は、盗聴器を仕掛けられている危険性があります。空き巣に入られた直後のご家庭は、とくに注意してください。盗聴器は見つかりづらいところに設置しなくてはいけないため、空き巣が家具を動かすことが多いようです。
盗聴器を探すポイント
盗聴器はさまざまな場所に隠されていることがあります。部屋の中であれば、テレビ周りやエアコンの中、電灯の裏側、ぬいぐるみの中に仕掛けられることもあります。中でも盗聴器が多く仕掛けられる場所は、固定電話の回線やコンセントの中です。盗聴器を仕掛けられた疑いがあるときは、まず電話回線やコンセントを調べてみることをおすすめします。
感電の恐れあり！こんな場合はプロに依頼を
盗聴器が仕掛けられた疑いがあるときは、電話回線やコンセントを調べればよいとご紹介しましたが、ここで注意しなくてはいけないことがあります。それは、自分ではコンセントの中を調べてはいけないことです。
「電気工事士」の資格を持っていない人がコンセントを分解することは、法律で禁止されています。もし、知識のない素人がむやみにコンセントに触れて、感電してしまったら大変です。盗聴器対策を含め、コンセントを触らないといけないときは、業者に相談するようにしましょう。
たくさんある業者からどの業者を選べばいいかわからないかたは、比較サイトを利用するとよいでしょう。比較サイトでエリア検索をかけると、お住まいのエリアの業者の相場と作業内容を把握することができます。また業者に相見積りを取ってもらい、業者同士を比較するのもよい方法です。
まとめ
電話にノイズが混じってしまうときはまず、電話や電話の周囲の機器に問題がないか確認してみるようにしましょう。それでもノイズが改善されないときは、契約会社や通信会社に問い合わせてみるとよいでしょう。
契約会社や通信会社の指示に従ってもノイズが改善されない場合は、盗聴器が仕掛けられている危険性があります。盗聴器対策もかねて、コンセントの内部を調べたいときは、必ず業者に依頼するようにしましょう。
