盗聴を未然に防ぐためには、盗聴器の種類を知っておかなければなりません。盗聴器の種類はさまざまで、時代とともにより巧妙な仕組みの盗聴器が生み出されています。コンセント型や充電器型といった分かりやすい形のものもありますが、別の空間から盗聴できるものもあります。
そういった種類の盗聴器は気づくのが難しく、種類によって発見するための方法も異なります。この記事では盗聴器の種類と特徴、発見方法についてご紹介します。盗聴器の種類を知り、盗聴に気づけるようになりましょう。
盗聴器の種類は大きく分けて2つ
盗聴器の種類には大きく分けて有線式、無線式という2つの種類があります。これは音声を拾うマイク部分と記録する部分が物理的につながっているかいないかによる分類です。盗聴器の種類は、有線式、無線式の中でも音声の拾い方などでさらに細かく分かれます。それぞれ詳しく見ていきましょう。
有線式の盗聴器
有線式とは、音声を受け取るマイク部分と、音声を保存する記憶装置が一体となっているもので、電波を一切使わずに盗聴するものです。音声の拾い方によっておおむね以下の3つに分かれます。
・コンクリートマイク
コンクリートマイクとは、コンタクトマイクとも呼ばれ、壁や扉にかすかに伝わる振動を音声として変換するものです。壁や扉など、頑丈な素材でできていて振動は伝わっているため、高感度のマイクを使えば向こう側の音声を聞き取ることができるのです。
・レーザー盗聴器
レーザー盗聴器とは、その名のとおりレーザー光を使って盗聴する盗聴器です。レーザー盗聴器では窓にレーザーを照射し、振動によってかすかに変わる反射の距離を音声として変換します。100メートル以上離れた距離からの盗聴が可能とされており、建物や部屋に一切近づくことなく盗聴できてしまう、厄介な盗聴器です。
・ボイスレコーダー
ボイスレコーダータイプの盗聴器もあります。通常のボイスレコーダーと同じ機能をもち、対象の近くで音声を録音します。盗聴器用のボイスレコーダーは、ボールペン型や手のひらに収まるほどのサイズなど、外見を偽装したものや小型で見つかりにくいものが多いです。
無線式の盗聴器
無線式はマイク部分と記憶装置がつながっておらず、マイク部から発信した電波を受信機能付きの記憶装置に保存するものです。音声の拾い方は有線式と同様さまざまですが、電波の方式や機能によって細かく分けられます。
・アナログ式盗聴器
音声の波形をそのまま発信するアナログ電波を使った盗聴器です。デジタル電波よりも通信距離や音質で劣りますが、障害物に強く、省電力、ラジオなどの簡単な受信機で受信できるという特徴があります。
・デジタル式盗聴器
音声の波形をデジタル電波に変換して発信する方式です。デジタル電波とはWi-Fiや携帯電話のインターネット通信で使われる電波と同じものです。障害物には弱いですが、障害物がなければ通信距離は長く、音質がよいという特徴をもっています。しかし、デジタル電波に変換が必要な分消費電力が大きいという面もあります。
・リモコン式盗聴器
電波の方式とは別に、リモコン式と呼ばれるタイプがあります。これはリモコンで盗聴器の電源のオンオフができるもので、発見するのが難しいタイプです。無線式を発見する際には発信される電波を検知する方法をとるため、電源が入っていないと探すことができません。必要なときしか電波を発信しないリモコン式は発見が難しいのです。
電源供給の方法で分類する場合もある
盗聴器の種類にはさまざまな分類方法があり、先ほど紹介した分類以外にも電源の供給方式による分類があります。
・電池式
電池を電源とするタイプです。持続時間に限りがありますが、小型でどこにでも設置できるため、見えにくい場所に設置されることが多いです。
・寄生式
外部電源を使うタイプです。コンセントに直接さすタイプはよく知られているかと思いますが、パソコンやUSBバッテリー、時計など、ほかの電子機器の電源を共有するタイプもあります。
仕掛けられた盗聴器を見つける方法
盗聴はさまざまな手口や偽装で巧妙におこなわれます。しかし、どんな盗聴器の種類であれ、見つけるための方法は存在します。ここでは盗聴器を発見するための方法をいくつかご紹介します。
1.怪しいポイントやものを探す
まず簡単な方法として、目視での確認があります。偽装されているものは見つけにくいかもしれませんが、見えにくいところに設置されている無線式の盗聴器であれば比較的簡単に発見することができるでしょう。机や時計、額縁、換気扇、テレビやエアコンといった家電、家具の周りをくまなく確認してみましょう。
2.ラジオで見つける
目視で見つけられない場合に有効な方法として、ラジオを使うというものもあります。盗聴器はFMラジオを同じ周波数帯の電波を使っていることが多いため、ラジオを使えば簡単に音を聞くことができるのです。
まず、部屋の中で音を鳴らし続けます。音楽でもなんでも構いません。盗聴器に音が届くよう、大きめの音量で鳴らしましょう。最初は低い周波数に合わせ、ラジオの音を聞きながら少しずつ上げていきます。もしもラジオのほうから部屋で鳴らしている音が聞こえたら、どこかに盗聴器が仕掛けられているということになります。
3.盗聴器発見器を使う
FM以外の電波が使われている場合、盗聴器発見器と呼ばれるものを使います。周波数帯が違うだけで、探し方はラジオと同様です。プロ仕様の高価なものもありますが、数千円ほどの安価なものもあり、通販などで購入することができます。
また、スペクトラムアナライザーと呼ばれる機器もあります。本来は電波強度を測定する機器で、電波障害の調査などに使われます。電波がグラフで表示されるため、盗聴器発見器を使っても聞き取れない電波を発見できます。しかし、数万円~数十万円と非常に高価で、取り扱いも専門的な技術を要します。
【注意点】有線式の盗聴器の発見は難しい
盗聴器の発見方法について紹介してきましたが、これらの方法で発見できるのは基本的に無線式の盗聴器のみです。また、無線式でも盗聴器の種類によっては発見できないものもあります。レーザー盗聴器やボイスレコーダーなど、電波を発しないものを発見するにはより高性能で特殊な発見器や、専門的な知識に基づいた調査が必要です。
盗聴器の疑問・お悩みはプロに相談してみませんか?
盗聴器の種類によってはラジオなどを使って自分で発見できるものもありますが、近年は特殊な盗聴器が増加傾向にあり、簡単には発見できないことも多いです。盗聴に関する十分な知識と経験、専用の機材がなければ、盗聴器の不安を解消するのは難しいのです。
弊社には、盗聴器に関する豊富な知識と経験をもつ、盗聴器発見のプロフェッショナルの業者が加盟しております。ご相談からお見積りまで無料でおこなっておりますので、盗聴器に関する不安があれば、お気軽にご相談ください。
盗聴器の種類はさまざまで、市販のものもあれば、改造してより巧妙に盗聴するものもあります。その設置場所や仕込み方など、手口も巧妙で、盗聴者も当然見つからないように全力で工夫してきます。仮に発見できても、仕掛けられやすい環境であればまた盗聴される可能性もあり、ほかの方法で盗聴してくることもあるかもしれません。
自分で対処するのもよいですが、より確実に不安を取り除きたいのであれば、プロの業者に依頼して調査してもらうのがよいでしょう。どんな盗聴器の種類であれ、必ず発見する方法はあります。経験と知識をもつプロに調査してもらい、安心を手に入れましょう。
まとめ
盗聴器の種類はさまざまで、市販のものもあれば、改造してより巧妙に盗聴するものもあります。その設置場所や仕込み方など、手口も巧妙で、盗聴者も当然見つからないように全力で工夫してきます。仮に発見できても、仕掛けられやすい環境であればまた盗聴される可能性もあり、ほかの方法で盗聴してくることもあるかもしれません。
自分で対処するのもよいですが、より確実に不安を取り除きたいのであれば、プロの業者に依頼して調査してもらうのがよいでしょう。どんな盗聴器の種類であれ、必ず発見する方法はあります。経験と知識をもつプロに調査してもらい、安心を手に入れましょう。