盗聴は気づかないうちにされていることがあります。盗聴器にはあらゆる種類があり、見つけるのが困難なものも中には存在しているからです。
この記事では、少し特殊なコンクリートマイクと呼ばれる壁越しの音を聞くことができる盗聴器の特徴や、その他の盗聴器についていくつかご紹介します。また、盗聴器が仕掛けられてないか心配という方のために、自分で盗聴器を探す方法についても解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
コンクリートマイクによる盗聴に注意!
コンクリートマイクとは、壁越しの小さな音を聞くことができる道具のことをいいます。専用のマイクで壁に伝わってくる音(振動)を拾い、その振動を増幅させて音声に変えることができます。
コンクリートマイクは、本来配管の内部などに異常がないか点検するために使用されています。しかし建物の向こう側の音を聞くことができるため、盗聴器として使用されることもあるようです。
密度が高い箇所ほど音が伝わりやすくなりますので、コンクリートだけでなく「ガラス」「木」「金属類」でも音を伝えることができます。また、密度が高ければ壁だけでなく天井や床などの場所でも使用することができます。
コンクリートマイクによる盗聴は気づきにくい
コンクリートマイクで盗聴するには、壁をひとつ挟む必要があるため、隣の部屋から盗聴されることが多いです。しかし、盗聴されていたとしてもコンクリートマイクは電波を発信することがないため、発見するのは難しいといわれています。
もし、盗聴されている気がして心配という場合は、他の種類の盗聴器が使われていないか調査してみるとよいでしょう。
盗聴器の種類は他にもたくさん存在する
盗聴器の種類は大きく分けて有線式タイプと無線式タイプの2種類が存在します。それぞれの特徴や盗聴する条件について解説していきますので、心当たりがある場合は探してみましょう。
【1】有線式タイプ
有線式とは、電波を使用しないで盗聴することができる盗聴器のことをいいます。主にボイスレコーダーを使用されることが多く、設置後しばらくたってから録音済みのボイスレコーダーを回収しにやってきます。
【2】無線式タイプ
よく使用されることが多いのが、無線式タイプの盗聴器です。仕掛けておいた場所から離れていても、電波を受信して盗聴することができます。無線式タイプには、電池で稼働するものや電源を取って永久的に稼働するものがあります。
電源を取って稼働する盗聴器の場合、コンセントタップや延長コードなどに設置することができるため、電池切れを起こすことなく盗聴され続けてしまいます。この種類の盗聴器は、一度仕掛けてしまえば取りに来る必要がありませんので、そのまま使い捨てにすることが多いです。
無線式タイプの盗聴器が受信できる電波の範囲は、アナログのものですと10~100m程、デジタル式ですと全国のどこからでも受信することができます。
盗聴器は自分で発見することはできるの?
盗聴器は自分で発見することもできます。簡単な方法から本格的な方法までいくつかお教えしますので、ぜひ参考にしてみてください。
(1)盗聴器が仕掛けられやすい場所を探す
盗聴器は、ぬいぐるみの中・鉢植え・家具の下や裏など生活をしていく中で気づかれなさそうな場所などに設置されることが多いです。また、陰で暗いところや高い場所にも設置されやすいので、一度自分の目で探してみましょう。
中には小型電化製品に似せた、USB・パソコンのマウス・ペン・電卓・コンセントタップなどの盗聴器も存在しますので見逃さないようにしましょう。
(2)ラジオを使って盗聴器を探す
FMラジオの周波数帯を利用して盗聴器を探すこともできます。まずはテレビや音楽など音のなるものをつけ、FMラジオのスイッチをいれましょう。周波数が低い方から順番に上げていき、部屋で鳴らしている音と同じ音がスピーカーから鳴るようになったら、部屋に盗聴器が仕掛けられているということになります。
盗聴器が仕掛けられていることがわかったら、自分の目で探してみましょう。盗聴器発見器を使用して仕掛けられている場所を探すのもオススメです。
(3)盗聴器発見器を使って盗聴器を探す
お金はかかってしまいますが、盗聴器発見器を通販サイトなどで購入して盗聴器を探すこともできます。盗聴器発見器の値段は幅広く、性能によって数千円~数万円のものが存在します。
盗聴器発見器を使用する場合は、盗聴に使われている周波数に対応しているものである必要がありますので、なるべく幅広い周波数に対応しているものを選ぶようにしましょう。
それでも不安な場合はプロの業者に相談しよう!
これらの方法を試してみても見つからず、盗聴器が仕掛けられてそうで不安という場合はプロの盗聴器発見業者に依頼してみましょう。プロの盗聴器発見業者は専用の盗聴器発見器を使用して探してくれますので、自分では見つけることができない盗聴器も探し出してくれます。
盗聴器の発見にかかる費用は、依頼先やグレードによって異なります。また、依頼後に追加で費用がかかってしまったなんてこともありますので、業者を選ぶときは追加費用の有無についても確認しておきましょう。
まとめ
特殊な盗聴器の中にコンクリートマイクと呼ばれる盗聴器が存在します。コンクリートマイクとは、壁の向こう側の音(振動)を拾い、増幅することで音声に変換することのできる盗聴器のことをいいます。
コンクリートマイクで盗聴する際は、壁を挟む必要がありますので隣の部屋から盗聴されることが多いです。しかしコンクリートマイクは盗聴するときに電波を発信することがないため、発見することは難しいといわれています。
盗聴器の種類は他にもたくさん存在しますので、盗聴されているような気がして不安という方は、自分で探してみましょう。ご紹介した3つの方法を試しても見つからなく、まだ不安ということでしたら、プロの盗聴器発見業者に依頼してみてください。
依頼する業者によっては、後から追加で費用が追加されてしまうことがありますので、依頼するときに追加費用の有無についてきちんと確認しておきましょう。